人のぬくもり
自然の美しさ
生きる喜び
もう一人の自分
もう一つのふる里
これを発見する
小さな旅の宿り
丹鶴庵の外観
丹鶴庵は、桜とりんごで知られる青森県弘前市の郊外、岩木山を背にした集落のはずれにあります。 最後の曲がり角を入って、ハナミズキとモミジのトンネルを潜れば、そこは明治、大正、昭和の時代です。 主屋は、出雲国産西川正啓藤原尊則製作の図面(明治41・4・19)による茅葺き屋根の建物で、当時の面影をこわさないように補修しています。 岩木山に抱かれ、りんご畑と田んぼに囲まれた丹鶴庵は津軽のシンボル的風景です。国登録記念物の武学流庭園とそれに付随した前庭、里山の風情がだだようふる里を楽しんで下さい。
丹鶴庵の内観
古い茅葺き屋根の主屋は、人も空気も往来自在で、ゆるゆる行き交う、柱と梁と貫で支えられた大空間です。新しい空気に包まれ、身も心も思いのままに解放して、津軽の「あじまし」感を存分に堪能して下さい。 床の間を背にお茶・お酒を飲みながら庭を鑑賞する、隣の18畳で囲炉裏の火を囲んでおしゃべりと食事、キッチンで好きな料理づくり、廊下に座って前庭の景色を眺める、青森ひば・漆塗りの風呂で外の桜をめでる、屋外へ出てそれぞれの季節の風景を楽しむ、ホタルを観賞(7月下旬)、たき火を囲んで星を見る(予約)。一人もよし、二人もまたよし、家族でさらによし、最高の楽しみの時間をお過ごし下さい。
大石武学流庭園
丹鶴庵には津軽地方独特の「大石武学流」で作庭された庭園があります。明治15年(1882)に造営された丹鶴庵の庭園は築庭年が明確にわかるもので最も古く、国の記念物(名勝地)に登録されています。
歴史と風土
丹鶴庵があるのは、小さいけれど、美しく豊かな自然と歴史ロマンに満ちた場所。太古の昔から山里の恵みと人々の営みによって築き上げられてきた文化や伝統、心のありようが、今もなお息づいています。
丹鶴庵の花と虫
けなげに愛らしく咲く草花や庭先にひょっこり現れる小さな生きものたちはさまざまな色彩や姿で目と心を楽しませてくれます。目にはみえない季節の変化を教えてくれる、丹鶴庵の大切な仲間です。
借景
借景は庭園の内と外を一体化させてダイナミックな景観を創りだすとともに家にいながら自然の息吹を感じさせます。丹鶴庵は、岩木山の借景と人々の息づかいが感じられる農村風景を一度に楽しめる場所です。
庵主の思い
丹鶴庵について
「丹」は、私の苗字である丹藤の丹、妻の名から一字をとって、丹鶴(tankaku)庵(an) とした。2人で造った小さな旅の宿りです。
丹鶴庵のポリシー
丹鶴庵は、以下3つのポリシーを設定する。不確実性が、隅々まで浸透し、先が見えにくい時代です。人の絆と信頼は、いま私達が抱えるさまざまな問題に対処する力の源泉です。
①人集う、語らう居場所づくり
人が集まる、話す、聞く、共感する。いまこそ、この地球を共有地とし、共倒れでなく共存する道を選択する。丹鶴庵はあなたの「もう一つのふる里」になります。
②美しい里山づくりと持続可能性を追求する
「里山」は、環境保全、生物多様性、美しい風景、自然との共生等の多面的価値をもつ共有の資産です。豊かな自然に触れ、忘れかけた小さな喜びや楽しさの感受性を高める。
③「あじまし未来社会」を創る
あじましは、他者と競うのでなく、お金を超えた幸せの感情で、不安や失望などのネガティブな感情を洗い流し、元の状態に戻してくれる解毒剤です。 「あじまし・Ajimashi」を世界標準の言葉としたい。#「あじまし」(形)は、津軽弁で、しみじみ幸せを感じる、全てがきちんとしていて不安がない、こころ安らかな心理状況を表す。(小笠原功、2014)。
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